朗読でどの程度まで感情を込めるか

朗読

前回の記事「朗読で感情を表現するコツ」の中で、「朗読で感情をこめるかどうかは別の話」と書きましたので、本日は、「どの程度感情を込めるか」をテーマに書きたいと思います。

十日ほどたって、ごんが、弥助というお百姓の家の裏を通りかかりますと、そこの、いちじくの木のかげで、弥助の家内が、おはぐろをつけていました。鍛冶屋の新兵衛の家のうらを通ると、新兵衛の家内が髪をすいていました。ごんは、
「ふふん、村に何かあるんだな」と、思いました。
「何なんだろう、秋祭かな。祭なら、太鼓や笛の音がしそうなものだ。それに第一、お宮にのぼりが立つはずだが」
こんなことを考えながらやって来ますと、いつの間にか、表に赤い井戸のある、兵十の家の前へ来ました。
「ごん狐」新美南吉

次の3つの音声をお聞きください。
1、俗にいう「淡々」とした読みかた


2、少しそれぞれの言葉に表情をつけた読みかた


3、全体にオーバーな表現をした読み方

同じ文章でも、感情の込める割合で聞こえてくるイメージが違いますね。

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正解はないが、好みはある

では、どれが正解なのでしょうか。

実は、正解はありません。

あるのは、、、、「好み」でしょうか。

1が好きだという方、1ではもの足りないから3が好きだという方
3は少しやり過ぎだから、2が好きだという方

いろいろだと思います。

聞き手の好みにあわせる

朗読をするときには、聞き手が存在します。
したがって、聞き手に合わせた読み方、聞き手が好むであろう読み方というのが
いいのかもしれません。

自分の好みにあわせる

または、自分がめざす読み方、自分がこんな読み方がしたい、と思う読み方ができればいいのかもしれません。
作品にあわせる
作品によって、どの程度の感情の起伏がぴったりか、という考え方もあると思います。作品ごとに感情をこめる割合をかえてもいいですね。

まとめ

今回は1,2、3と3つのパターンで読んでみました。
「こうでなくてはいけない」という制限はないと思います。
みなさんもいろいろな読み方にチャレンジしてみてください。
好き嫌いは別として、いろいろな読み方は楽しいですよ!

いろいろ試してみてください❗

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