きちんと読んでいるのに、ブツ切れの印象になる。間(ま)をあけたほうがいいと思って間(ま)をあけてると、ブツ切れになってしまう、という悩みを抱えていらっしゃる方に、本日は、それらを解決するコツを紹介します。
本日の題材
あるところは岨づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曾川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入り口である。
「夜明け前」島崎藤村
音声で聞いてみてください。
ブツ切れ、という印象ですね。何が原因かというと
・間(ま)が多すぎる
・間(ま)が長い
・語尾が下がっている
というのが主な原因です。
読点(、)を少なくする
読点(、)を全部消して繋げて読むわけにはいきませんから、どこかで読点(、)間(ま)は必ず必要です。
まずは必要最低限に読点(、)だけを残して、それ以外の間(ま)は全部なくしてしまいます。
今回は、「あるところは」の前の読点(、)は必要ですので、それいがいの間(ま)消して読んでみます。
案外聞きやすいですよね。読点(、)が少ないとわかりにくいかも、と思いますが、一気に読んでも伝わるものです。
ただ、文章によっては、もう少し増やした方がわかりやすい場合もあると思います。
関連記事
朗読をリズムよく読むコツでも読点(、)を消す、というのを紹介しています。
息を吸う間(ま)と吸わない間(ま)を使い分ける
一気に読むのは、難しい、または、やっぱり読点(、)は増やして読みたい、と言う方は、息を吸う間(ま)と吸わない間(ま)を使い分けてみてください。
何が違うのかと言うと、間(ま)の長さが自然と変わってきます。
息を吸えばその分間(ま)は長くなり、間(ま)は入れたいけど、短い間(ま)にしたいときは、息を吸わずに息を止めるのです。
語尾を上げて、読点(、)間(ま)をつなげる
読点(、)を少なくすると、当然一息で読む文章が多くなり、途中で息が続かなくなることがあります。
そのときは、読点(、)間(ま)をいれていかなければいけません。
しかし、普通に間(ま)をいれてしまうとブツ切れになってしまいます。
そんなときに使うのが語尾をあげて、文章をつなげる、という方法です。
どうですか?
一番最初の音声と同じ個所で読点(、)間(ま)を入れていますが、ブツ切れの印象はあまりないと思います。
語尾の上げ下げ、で全く印象がかわるのです。
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語尾だけで朗読の印象を変えるコツ
まとめ
ブツ切れにならずに、なめらかに読むためには、
・読点=間(ま)を入れすぎない
・読点=間(ま)を、息を吸う、吸わない、で長さを調整
・語尾を下げずに、上げて、つなげる
いろいろ試してみてくださいね!
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