朗読の勉強でよく使う用語解説(2)

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前回、朗読の勉強でよく使う用語解説(1)で、「アクセント」「イントネーション」「プロミネンス」を解説しました。

今日は、続編として、「ポーズ(間(ま))」「チェンジオブペース(緩急)」「フレージング」「表現力」について解説していきます。

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ポーズ 間(ま)

朗読を勉強している人が一番よく使う用語だと思います。
「間(ま)の取り方が難しい」とか
「あの人の朗読は間(ま)がすばらしい」など。

間(ま)とは、言葉の言葉の間に休止を作ることですね。

では休止を作ることでどんな効果があるのでしょうか。

間(ま)をとることで表現できること

・間(ま)をあけることで、時間が経過したことが表現できる。
・間(ま)をあけることで、場面がかわることが表現できる。
・間(ま)をあけることで、聞き手に考えさせる、想像させることができる。
・いろいろな長さの間(ま)を入れることで、単調さから抜け出せる。
などがあります。

間(ま)の使い方についての具体例は
朗読での間(ま)の使い方基本4選
朗読での間(ま)のあけかた応用3選
で、音声付で紹介しています。

チェンジオブペース 緩急

緩急とは遅く、速く、などスピードを変えること。ペースを変えることです。

朗読では「間(ま)が重要」だと思い、間(ま)の使いどころを考える人が多いと思いますが、実は間(ま)より緩急を工夫したほうが「朗読がうまく聞こえる」「朗読が自然に聞こえる」のです。

なぜなら、私たちは日常の会話の中では巧みに緩急を使っているからです。
従って、緩急がうまく使えている朗読は日常会話に近く「自然に」聞こえるのです。

緩急を入れることで表現できること

・動作がゆっくりなのか、急いでいるのかが表現できる。
(ゆっくり立ち上がったのか、急いで立ち上がったのか、など)
・緊迫感、ゆったり感が表現できる。
(速く読めば緊迫したシーンに、ゆっくり読めば幸せな雰囲気に、など)
・単調さから抜け出せる
(ゆっくりだけだと退屈。速いだけだとついていけない)
・場面がかわったことが表現できる。
(ゆっくり読み終わり、次の段落を速く読む、など)

上記は文章全体で考えた場合の緩急の使い方です。

もっと細かく単語単位で緩急をつけると朗読が「読んでいる」ものではなく「話している」ように自然に聞こえます。

・接続詞を速く言う
「そして」というのを「タッタッタッ」というような1文字ずつ読むイメージではなく、「タタタ」とひとまめで速く言う。
・一つの単語を分解し、速い遅いをつける。
「わたしたちは」というのを「タッタッタッタッタッタッ」とすべて同じスピードで読まずに「タッタッタッタタタ」と「たちは」を速く言う。

この2つは文字で書くと、あるいは意識すると難しいですが、普段私たちは、上記のような話し方をしているはずです。

緩急については
朗読のセリフで喜怒哀楽を表現するコツ
朗読がうまく聞こえる読み方のコツ
朗読の最後に余韻を残す表現方法
朗読の間(ま)と緩急でこれだけ変わる
で、音声付で紹介しています。

フレージング

フレージングという言葉は、もとは音楽用語のようです。

フレージングを辞書で調べると

旋律をフレーズに分ける方法。句節法。楽句法
大辞林 第3版

ではフレーズとはなんでしょうか。

(1)句。成句。
(2)〔音〕 モチーフ(2) の発展により作られる旋律の自然な区分。楽句。
大辞林 第3版

では、句とはなんでしょう。

文章中の一部分,一区切りで,言語学上は単語が二つ以上つながった,全体としてまとまりがあるものをいう。和歌,連俳,漢詩の用語としても用いられ,漢詩では5字または7字,和歌・俳諧では5音または7音を一区切りとしていう。
百科事典マイペディア

朗読ではフレージングと言えば「まとまり」ですね。

朗読をするときに、表現力と同様に重要なことは「意味のまとまりで読む」ということです。
区切り方を間違えると、聞き手に伝わらなかったり、間違えた印象をあたえることになります。

具体例をあげてみましょう。

「ある日のこと」という文章の場合
これを「ある、日のこと」とは読まないですよね。
「ある日」というのは「ある」「日」がまとまってひとつの意味になっています。

「大きな目の白い猫を抱いた女の子」という文章の場合
「大きな目の、白い猫を抱いた女の子」と区切れば、女の子が大きな目、になります。
「大きな目の白い猫を抱いた、女の子」と区切れば、猫が大きな目、ということになります。

このように、文章を読むときは「まとまり」というのを考えることが非常に重要です。

参考になるサイトが
「フレージング指導法」というサイトです。
外国人の方へ日本語を教えるときに、文字だけでなく音声表現をどう教えるか、ということを記載されているサイトです。
厳密には朗読と少し違う部分もあると思いますが、考え方の勉強にはなります。

もうひとつ参考になるサイトです。
NHK高校講座 国語表現
第3回 表現の基礎 声を出そう「意味のまとまりを考えて読む

これも考え方は朗読の参考になります。

表現力

「棒読みだからもっと表現力をつけたい」「あの人の朗読は表現力豊か」など「表現力」ということばをよく使います。

では、あらためて「表現力」とはなんでしょうか。

「大きなリンゴがありました」という文章の「大きな」をことさらおおげさに「お~~きな~」と表現することが表現力でしょうか。

表現力というのは「抑揚」「間(ま)」「緩急」「プロミネンス」などを、いろいろなバリエーションで朗読の中に取り入れることです。
バリエーションが多ければ多いほど、「表現力豊か」ということになります。

まとめ

2回にわたって、朗読を勉強するときによく使う用語を解説してきました。
朗読の楽しさは、文章を読んで自分自身で想像を膨らませることができるところです。
想像を膨らませ、想像したことを聞き手に伝わるように表現する、そしてそれが聞き手に伝わり、聞き手の心を動かすことができたら、うれしいですね。

ぜひいろいろな表現力をみにつけ、朗読を楽しんでください。

※管理人の朗読に対する考え方は「はじめに」に掲載しています。

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