朗読で1行目から気持ちをのせるコツ

朗読

こんにちは!
朗読のコツを紹介している朗読講師のさとうです。

朗読するときに、「後半はうまく気持ちをのせて読むことができたのに、前半が今一つ」という経験はありませんか?

理由は、後半になってきて、やっと気持ちがのってくるからですね。

朗読で大事なのは、実は冒頭(1行目)です。

聞き手は冒頭(読みはじめ)を聞いた段階で、(おもしろそう、聞きたい!)と思ったり、(あんまりおもしろそうじゃないな)ということを感じています。

ですから冒頭(読み始め)で、いかに聞き手を惹き付けるかが肝心なのです。

また、出だしが今一つなら、聞き手はその先を聞いてくれない可能性もあります。

そこで今日は、冒頭から気持ちをのせ、効果的に聞き手を惹き付けるコツを紹介します。

今日の題材です。

「ではみなさんは、そういうふうに川だと云われたり、乳の流れたあとだと云われたりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか。」
銀河鉄道の夜 宮沢賢治

銀河鉄道の夜は、いきなりセリフから始まります。
冒頭からセリフ、というのは、気持ちがのりきらない段階なので、迫力不足になる可能性があります。

そんなときは、

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冒頭の前に架空の文章を追加する

冒頭に気持ちがのりきらないなら、冒頭の前に文章を追加して、冒頭を物語の途中にしてしまうのです。

冒頭を「物語の途中にする」・・ん?という感じですね。

どういうことかというと

「ではみなさん」の前に地の文を自分で作ってしまうのです。

例えばこんなかんじです。

(カムパネルラは教室へ向かいました。1時間目の授業が始まりました。先生が黒板に文字を書き、説明を始めました。)「ではみなさんは、~」

このようにすれば、本来1行目だった文字が3行目ぐらいになります。そうすると本来の1行目の「ではみなさんは」を生き生きと読むことができます。

練習のときは、自分で考えた文章のところも声に出して朗読するといいですね。

本番(人に聞いてもらう場合)のときは、自分で考えた文章は声に出さずに頭の中で思い浮かべるだけでも効果があるとと思います。

まとめ

原作にない言葉を自分でつけたす。

自分で文章を考える、というのも楽しいですよ。

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