こんにちは。朗読のコツを紹介しているさとうです。
朗読発表会に参加するとき、みなさんは何か月も前から準備されることと思います。
さて、1週間ぐらい前になったら、どうでしょう。
「さらに練習量を増やす」という方や、「あえて練習量を減らす」という方がいらっしゃると思います。
「練習しすぎてはいけない」とも言われますよね。練習しすぎると「練習の練習」のような単なるルーチンになってしまい、練習の意味が低下する場合があります。
だからと言って「練習しない」はさすがに、不安になりますよね。
では、残り1週間ぐらいにときに、どう練習すればいいか、そのポイントを紹介します。
朗読作品の冒頭をひたすら練習する
ぜひ作品の冒頭を何度も練習してください。
発表会で朗読するときに一番大事なところは「冒頭」です。この冒頭で聞き手は「聴きたい」「興味ない」「なんだかよくわからない」を判断します。
冒頭の役割
発表会のときに冒頭はどんな役割があるんでしょうか。
それは、聞き手の人に「この物語の舞台はここで、こんな状況で、こんな人がでてきるんですよ」と舞台設定を説明する、というのば冒頭の役割です。
聞き手の人は頭の中に真っ白なキャンバスを持っています。そこへ朗読者が読み上げることを聞きながら、キャンバスに絵を描いていくわけです。聞き手の人がキャンバスに絵を描けるように朗読する、ということがここでは大事です。
この時点でキャンバスに絵が描けなければ聞き手は「よくわからない」となってしまいます。
作品世界に引き込むためにも、冒頭はしっかり聞き手に届けなければいけない場面です。
クライマックスから終わりの練習
朗読作品は、全体の構成として、はじめは盛り上がりはありませんが、終わりに向けて盛り上がってきます。イメージとして1時間の刑事ものドラマを思い浮かべてみてください。
だいたい、40分経過後ぐらいからクライマックスがきますよね。朗読も同じです。だいたい4分の3経過後ぐらいにクライマックスがきて終了、という流れになっていると思います。
なので、そのクライマックスから終わりにかけても部分を練習しましょう。
終わりの役割
朗読の終わりの部分は、聞き手の人にどんな想いをもってほしいのか、どんな気持ちになってほしいのか、そんなことを想像した終わり方を考えてみましょう。
例えば「このあとどうなるんだろう」「この続きを本で読んでみたい」「かわいそうだったな」「なんか楽しい気分になったな」「いい話だったな」など。
もちろん「どう思うかは聞き手に任せたい」という考えもあると思います。そうであれば「さぁみなさんはどんなふうに受け取られましたか」という気持ちでもいいかもしれません。
朗読は余韻が大事です。どんな余韻を持たせて終わるのか、そんなことも考えながら終わりの部分の練習をしましょう。
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