こんにちは!
朗読のコツを紹介しているさとうです。
朗読がうまいように聞かせるコツとして
朗読がうまく聞こえる読み方のコツ
を過去記事で紹介していますが、
今日はそれに匹敵するぐらい朗読をいきいきさせる言葉を紹介します。
「こそあど」言葉を見逃すな
精選版 日本国語大辞典の解説
こ‐そ‐あ‐ど
〘名〙 代名詞・副詞・連体詞などの中の、指示の機能をもつ語、またはその体系をいう。
代名詞で「これ・それ・あれ・どれ」、
形容動詞で「こんな・そんな・あんな・どんな」、
副詞で「こう・そう・ああ・どう」、
連体詞で「この・その・あの・どの」などが、
話し手とその相手との関係から、それぞれ、コ系・ソ系・ア系・ド系の指示系列に整理される事実についていう。佐久間鼎の命名。
これらの言葉は朗読するときに、よく出てくる言葉です。
この言葉を見逃さないように表現に付け加えていきましょう。
これ、それ、あれの表現
実際あんな単純な冷覚や触覚や嗅覚や視覚が、ずっと昔からこればかり探していたのだと言いたくなったほど私にしっくりしたなんて私は不思議に思える―「檸檬 梶井基次郎」
これ、それ、あれは主に距離を表したり、前の文章とのつながりを表したりしますね。
距離を表すときには、音の高さで距離感を表現することができます。
朗読のセリフで距離間を表現するコツでも距離感の表現は紹介しています。
では音声で聞いてみましょう。
まず、「これ」を普通に読んだいるもの、次に「これ」を表現して読んだものの音声が流れます。
こんな、そんな、あんなの表現
実際あんな単純な冷覚や触覚や嗅覚や視覚が、ずっと昔からこればかり探していたのだと言いたくなったほど私にしっくりしたなんて私は不思議に思える「檸檬 梶井基次郎」
この言葉も朗読ではよく出てきますね。
この言葉は下手をすると「クサく」なりがちなので注意が必要です。
クサくならずに表現するためには、ちょっと一音目に息を多めにするとそれっぽく聞こえます。
ではまた2種類の音声をお聞きください。
この、あの、その、の表現
汚れた手拭の上へ載せてみたりマントの上へあてがってみたりして色の反映をはかったり、またこんなことを思ったり、
――つまりはこの重さなんだな。――「檸檬 梶井基次郎」
これも朗読では頻繁に出てきます。
これらの言葉は前の文章とのつながりを表しますので、つながっていることがわかるように読む必要がありますね。
つながっているように読むためには、ちょっと音を高くして読み始めるとつながっているように聞こえます。
今回は感情を表現している部分なのでちょっと低めに読んでいます。
3種類とも音声に大差はない?!と感じられるかと思いますが、このちょっとした差が全体の差を生んでいきますよ。
まとめ
朗読をするときに、目が行きがちなのは「強調する言葉」ですが、
実は強調する言葉よりも、接続詞や指示代名詞、副詞そんな言葉を見逃さないようにしっかり表現をつけていけば
朗読がいきいきするようになりますよ
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