こんにちは!
朗読のコツを紹介している朗読講師のさとうです。
発表会やコンテストなど、朗読を発表するときは、必ず「制限時間」というものがあります。
5分以内、7分、10分、20分など。
時間が短いときは、どうやってそのなかにドラマをいれようか、と本当に悩みますね。
30秒だけオーバーする、10秒オーバーする、など、ほんのちょっとだけオーバー、ということもよくあります。
さて、10秒オーバーした場合、どうやってその10秒を短くしますか?
今日はそういう場合の対処法を紹介します。
間(ま)をなくすことはしない!
文章をごっそりカットできればいいですが、文章をカットはもう無理!
そんなとき
間(ま)を短くしたら、時間短縮できるのでは?と考えてしまいます。
ゆったり間(ま)をとってると、なんとなく時間がもったいない!なんて気持ちになってしまいます。
しかし、間(ま)をなくしてしまったら、朗読での表現効果は半減してしまいますね。
ですから、時間がなくても間(ま)はしっかりとったほうがいいです。
では、どうやって時間短縮するかです。
例題です。
やっと遠い夕闇の中に、村外れの工事場が見えた時、良平は一思いに泣きたくなった。しかしその時もべそはかいたが、とうとう泣かずに駈け続けた。
「トロッコ」芥川龍之介
読点(、)は息を吸わない。
朗読では、読点(、)や句点(。)で意味を伝えるために区切ります。
そういう(、)は息を吸うと結構間(ま)が長くなってしまいます。
なので、区切るけれども息は吸わない。
そうすれば、ちょっとずつ時間短縮できます。
次の音声をお聞きください。
一つ目は読点と句点で息を吸っているもの、
二つ目は読点では息を吸わず、句点で息をすっているもの
間(ま)が短くなり、全体の秒数が短縮されています。
えっ!じゃぁやっぱり間(ま)をなくすのでは?と思いますか?
間(ま)をしっかりあけるべきところはあけましょう。
しっかりあけるところというのは、聞き手に余韻や想像をあたえたいところです。
そこはしっかり息を吸います。そうすればおのずと間(ま)はあきますね。
まとめ
聞き手に余韻を残したい、想像してもらいたい、というところの間(ま)を削ってはもったいないですね。
息を吸う間(ま)、息を吸わない間(ま)
使い分けてみてください!
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