声の低い方の悩みでよく聞くのが「どんな作品を読んでも暗くなる」です。
しかし声の高い方の悩みは「どんな作品を読んでも軽くなってしまう」というものです。
声が高さが低い、高い、というのも、朗読のイメージに多少影響は与えますが、声の高さだけが「明るい」「暗い」を決めているわけではありません。
今日は、声が低くても「明るく」、声が高くても「落ち着いた」雰囲気で読むコツを紹介します。
本日の題材です。
恥の多い生涯を送って来ました。
自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。
「人間失格」 太宰治
声を高くすれば明るく、低くすれば落ち着き
これはほとんどの方がすぐ、思いつく明暗の分け方ですね。
声の高さだけを変えた音声をお聞きください。2つ続きます。
スピードを速くすれば明るく、遅くすれば落ち着き
スピード感を替えるだけでも印象は変わります。
低い声でも速く読めば明るく、高い声でもゆっくり読めば落ち着いて聞こえる事をお聞きください。
今回は、文章全体をはやく、あるいは遅く、読んでいますが、文末だけ遅くする、あるいは速くする、ということをするだけでも明暗を変える事ができます。
特に、重厚な雰囲気を出したい、とか、上品な雰囲気を出したい、という場合は、文末をゆっくりと下げて読むと効果的です。
語尾を上げると明るく、下げると落ち着き
語尾は読み方の印象に大きくかかわってきます。
語尾だけで朗読の印象を変えるコツでも紹介しました。
高い声でも語尾を下げると落ち着いて、低い声でも語尾を上げれば明るく聞こえる例をお聞きください。
声の高低差が多いと明るく、少ないと落ち着き
朗読が暗く聞こえる要因でも紹介しています。
音声で聞いてみましょう。
高低差をつけていない読み方、つけた読み方、2つお聞きください。
まとめ
明るく読みたい、落ち着いた雰囲気で読みたい。
読み分けをするには
声の高さをかえる
スピード感をかえる
語尾をかえる
高低をつける
これらを使うと、雰囲気を変える事ができます。
作品や場面に応じて「明るく」「落ち着いて」など読みわけしてみてください。
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