情景が思い浮かぶような朗読がしたい、と思っている方も多いのではないでしょうか。
情景が思い浮かぶようにするためには、文章を立体的に表現し、奥行きを持たせることが重要です。
今日は、朗読で奥行きをを持たせる読み方のコツを紹介します。
想像する
奥行きを持たせるためには、まず自分がその場面を想像しないといけません。
どんな文章も、どういう状況か、ということを想像しましょう。
想像する、ということを具体的に見ていきましょう。
相手がいる場所は、前? 遠く? 真横?
例えば
「えっちゃん、おはよう」
というセリフ。
えっちゃんはどこにいるでしょう。
前にいるのか、遠くなのか、すぐとなりにいるのか想像しましょう。
では音声をお聞きください。3つ続きます。
いかがですか?
読み方によって、えっちゃんがどこにいるように聞こえるか変わってきますね。
遠くの場合は声が高く、ゆっくり、すぐ近くの場合は、少し低めにすると、距離感を違いを表現することができます。
「朗読でのセリフを表現する時のコツ」にも掲載しています。
目線は上?下?
想像する時は、人物の立ち位置だけではなく、目線も想像しましょう。
先ほどのえっちゃんで考えて見ましょう。
自分よりえっちゃんは背が低いと視線は下です。
背が高いと視線は上になりますね。
では音声で聞いてみましょう。2つ続きます。
目線が上のときは、ちょっと声が高く、語尾が少し上がり気味、
目線が下の時は、語尾が少し下げ気味の感じです。
実際に目線を上げて読んでみると、読み方も変わってきます。
目線を意識した読み方ができれば、目線と距離の組み合わせもできるようになります。
そうすれば読み方の幅はどんどん広がりますね。
対象物はどこにある?近く?遠く?
文章の中には「これ」「それ」「あれ」などの代名詞はたくさん出てきます。
そんなときは、「これ」「それ」の対象物がどのあたりにあるのかを想像しましょう。
例えば
「そこにある鉛筆は母の形見」
さて、鉛筆はどこにあるでしょう
近くにあるのか、遠くのあるのか、想像します。
では音声をお聞きください。2つ続きます。
想像力を働かせると読み方も変わってきますね。
まとめ
朗読の魅力は、想像すること、そしてそれを表現することです。
会話の場面では、相手がどこにいるのか。
目線はどこを見ているのか、
物の位置も想像する。
遠くのときは、少し高めでゆっくりと
近くのときは、少し低め
目線が上の時は語尾を上げ気味
目線が下の時は語尾を下げ気味
実は、これらは難しい事ではなく、普段私たちは話しているときの声の調子なのです。
「どうすれば表現できるだろう」を悩んだ時は、「自分は普段どんな話し方をしているか」を思い出してみるのも、朗読をするときの有効な手段です。
ぜひいろいろ試して、朗読の楽しさを味わってください。
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