こんにちは!
楽しくなる朗読術のさとうです。
みなさんはどんな朗読を目指していますか?
「きれいな朗読」ではなく「感動してもらえる朗読」「情景が思い浮かぶ朗読」をしたいものですよね。
先日NHKEテレで「趣味どきっ!「あなたもカラオケマスター ~心をふるわせる8つのボーカルレッスン」」
というのが放送されていました。
単に機械で高得点を出すだけではなく、「聞いている人の心に届き、もっと聞きたい!」と思われる歌い方を伝授します!
それは細かいテクニックの積み重ね。たとえば情感豊かに歌いたいからと、いくら感情を込めても独りよがりの気持ちの悪い歌になるだけ。そうではなく、息の使い方、歌い出し、歌い終わりの歌詞の処理などで、情感豊かに聞こえる歌になるんです!
第1回「自分に合ったキーを見つける」
第2回「出発点は息」
第3回「吸う息でリズムを作る」
第4回「歌詞とメロディーの深い関係」
第5回「正しい音程でカラオケ高得点」
第6回「感情表現は語尾にあり」
第7回「グループ感を生む歌い方」
第8回「メリハリをつける上級テクニック」
朗読も同じだと思いませんか?
「単に機械で高得点を出すだけではなく、「聞いている人の心に届き、もっと聞きたい!」と思われる歌い方」がしたい
↓
きれいに聞こえる、だけではなく、聞いている人の心に届き、もっと聞きたいと思われる朗読ができるようになりたい
「情感豊かに歌いたいからと、いくら感情を込めても独りよがりの気持ちの悪い歌になる」
↓
感情をこめて読みたいからと、感情を込めても独りよがりな朗読になる
息の使い方、歌い出し、歌い終わりの歌詞の処理などで、情感豊かに聞こえる歌になる
↓
声、一音目、語尾の処理などで、情感豊かに聞こえる朗読になる
ということで、今回は「あなたもカラオケマスター」番組内で紹介されていた内容を「朗読」に置き換えて紹介したいと思います。
自分の声で朗読する
カラオケは自分にあったキーで歌うことが大事だそうですが、朗読も同じです。
「自分がふだん出している声」を出すことが大事です。
「よそいきの声(電話に出るときの声)」や
「かっこつけた声」「きどった声」は自分の声ではありません。
案外「自分の声で読む」というのは難しいものですが、
自分の声が一番説得力があります。
腹式呼吸でしっかり息を吸い、声につなげる
自分の声をだす、と書きましたが、自分の普段の声そのままでいい、というわけではありません。
やはり発声には、腹式呼吸がかかせません。
腹式呼吸で発声することにより、しっかりした声が出せるようになります。
しっかりした声が出せるようになれば、朗読の表現力の幅も広がります。
緩急と間(ま)でリズムを作る
歌は息でリズムを作るそうですが、朗読は緩急と間(ま)でリズムを作ります。
一文字ずつ丁寧に読んでしまうとリズムが悪くなってしまいます。
速い、遅い、間(ま)をあける、間(ま)をつめる、などを織り交ぜることでリズムがでてきます。
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文章の意味を正しく理解する
歌は「歌詞を理解する」が大事だそうですが、
朗読は文章の意味を出しく理解することです。「あたりまえだ」と思うかもしれませんが、案外難しかったりします。
「思い込んでいる」または「そこまで考えていなかった」など。
また朗読するときは「意味のまとまり」を考えて読むことも大事です。
「意味のまとまり」を考えることも、ちょっと難しかったりしますね。
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クセをなおす
歌ではちょっと音程が下がる傾向の人が多いらしいです。
朗読はいろいろな癖がありますね。
「語尾があがる」「語尾がのびる」「しゃくる」などなど。
クセを完全になおすのは難しいかもしれませんが、出現頻度が減るだけでも聞き手のイメージは違ってきます。
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語尾が朗読の印象をきめる
歌でも「語尾」で感情表現できる、と紹介されていました。
(短く、強く、弱くなど)
朗読でも「語尾」がとても重要です。
語尾で感情や雰囲気を表現できます。
ここでいう語尾とは、句点(。)や読点(、)の前の文字を指しています。
さらに言えば、語尾のあとの間(ま)の長さを短くする、長くする、を加えると、さらにいろいろな表現ができます。
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めりはりをつける
カラオケマスターではめりはりとつける方法として「裏声でのしゃくり」「ボリュームコントロール」などが紹介されていました。
これを朗読にあてはめるとめりはりをつける方法はいろいろあります。
声の出し方でめりはりをつける
朗読では「裏声」はもちろん使いませんが、1音目を少し息を多めに発音することで、感情がこもっている表現をすることができます。
朗読をするときは、はきはき明瞭に、という印象があるかもしれませんが、すべての文字をはきはき明瞭に読んでしまうと全体が同じような雰囲気になってしまいます。めりはりをつけるために、息を多め(無声化のようなイメージ)に読むことも効果的です。
ただし、「だから」の「だ」だけ、のように息を多めにするのは1文字目だけです。
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朗読では声の大小の使い分けはしません。そのかわりに「強弱」は使います。
強いは「しっかり太い声」のイメージ(例えば心底怒っているときの声)
弱いは「息が多めの声」のイメージです。(例えば病気で弱っているときの声)
緩急でめりはりをつける
朗読は緩急と間(ま)です。
全部が同じスピード、同じ間(ま)の長さだと、変化がなく面白くありません。
緩急と間(ま)を工夫するだけでめりはりをつけることができます。
まとめ
朗読マスターと題して書いてみましたが、あらためて見渡してみると
朗読には
「声」
「読解力」
「想像力」
が大きく関係していることがわかります。
読解力と想像力をもとに、それらを声で表現する。
表現方法は千差万別。
その表現なら聞き手にどう伝わるか、を考えながら自分なりの表現方法を発見してくださいね!
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