朗読の組み立て方の手順

発表会

初めての作品を読むとき、まずどこから手を付けますか?
読み込んでいきながら変更していく、ということも、よくありますが、読み込んでいく前に、物語の全体像を確認してから、読み込んでいく、という方法もあります。

今日は読み込んでいく前に、どう組み立てて行けばいいかを紹介します。

尚、組み立てる前の準備は
朗読をする前の5つの下準備
で、紹介しています。

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全体を黙読し、お話の構成を理解する

まずは、全体の話の流れをしっかり理解しましょう。
黙読した時に、自分がどこで(どの文章から)どう心が揺れたのか、どの部分でグッと来たかなどを意識します。「心が揺さぶられた箇所」を覚えておきましょう。

大きな間(ま)を空けるところに、印をつける

大きな間(ま)を空けるべき場所は
・話がかわるところ
・場面がかわるところ
・聞き手に想像してもらいたいところ

などです。

慣れるまでは、事前に印をつけておくほうが意識しやすいです。

間(ま)については
朗読での間(ま)のあけかた応用3選
朗読での間(ま)の使い方基本4選
で、紹介しています。

副詞、接続詞、物語のキーワードになることばに、印をつける

副詞や、接続詞は、緩急がつけやすいものです。また、緩急をつけると大きく印象がかわるところです。
朗読がうまく聞こえる読み方のコツ
でも紹介しています。

副詞、接続詞以外にも、重要なのが「キーワード」です。
・この言葉はあとで、関わってくるので聞き手に覚えておいてほしい
・この言葉から、物語が変わる

など、重要なキーワードには印をつけて、緩急をつけたり、表情をつけたりしましょう。

緩急については
朗読の読み方を変える緩急の使い方
で紹介しています。

表情をついては
朗読の表現の幅を広げる読み方のコツ
で紹介しています。

物語の山場に、印をつける

通常、物語は起承転結など、盛り上がる箇所が必ずあります。
(先程の心が揺さぶられた箇所も該当しますね)
「ここを聞いてほしい」と思う部分(1行の場合もあるでしょうし、数行の場合もあると思います)に印をつけておき、すべては、この部分に向かって読む、というイメージを持ちます。

そうすると、おのずと、盛り上がりの前後に間(ま)があいたり、変化があらわれるはずです。

朗読が「単調」「盛り上がらない」を解決するコツ

冒頭部分の惹きつけどころに、印をつける

朗読が一番重要なところは、実は冒頭です。
冒頭の1行で聞き手をひきつけられるかどうかが変わってきます。
冒頭の1行または2行で惹きつけ、大きな間(ま)をとって本文へ行く、というイメージです。

まとめ

全体を黙読し、お話の構成を理解する
大きな間(ま)を空けるところに、印をつける
物語の山場に、印をつける
冒頭部分の惹きつけどころに、印をつける

慣れるまでは、いっぱい書き込みをしましょう。
どれだけ準備できるか、というのも朗読がうまくなるためのコツですね。

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