棒読みから抜け出す4つのステップ

朗読

2015年記事を改変しました(2017.8.6)

朗読に限らず、「棒読みになってしまう」というのが悩みの種だ、という方も多いと思います。
「もっと表現力豊かに話せればいいのに」
「もっと抑揚をつけて話せればいいのに」
あるいは
「抑揚をつけて話せば棒読みじゃなくなるよ」と言われるけど、、、、
あるいは
「抑揚をつけて読んでいるつもりだけど。。。」

など「棒読み」改善はなかなか難しいものですね。

今日は、「棒読みを解消してうまくなりたい!」と思っていらっしゃる方に、棒読みから抜け出すための方法を紹介します。

本日の題材です。

夜だかは、どこまでも、どこまでも、まっすぐに空へのぼって行きました。
「よだかの星」宮沢賢治

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読点(、)の位置を考える

まずは音声をお聞きください。棒読みで読んでいます。

なぜ、棒読みに聞こえるのでしょうか。

原因は、原文通りに読点(、)で区切っていて、さらに、その区切りの間(ま)が全く同じだからです。

文章は書き言葉のルールにのっとって読点(、)が打たれています。読む場合は話すリズムになるので、聞き手に意味がわかりやすいように読点(、)を消しても、増やしてもいいのです。
ただ、文章を読んでいて「ここはあえて読点(、)を打っているな」と感じる部分は、私はその読点を生かすようにしています。

読点の位置を変えると
「夜だかは、どこまでもどこまでも、まっすぐに、空へのぼって行きました。」や
「夜だかはどこまでもどこまでも、まっすぐに空へのぼって行きました。」などが
考えられると思います。

読点(、)の間(ま)の長さを変える

今度の音声は、読点の位置を変え、その読点の間の長さを変えたものです。

「夜だかは、どこまでもどこまでも、まっすぐに、空へのぼって行きました。」
間(ま)の長さの種類が多いだけでも、棒読みには聞こえないですよね。

スピード感を変える

今度はさらにスピード感を変えてみましょう。

「どこまでもどこまでも」を速く
「空へのぼって行きました」をゆっくり読んでいます。

どうですか?読点の位置を変え、間の長さを変え、スピード感を変えれば、棒読みではなくなってきます。
これらだけなら、そんなに難しくはないかと思います。

声の高さを変える

さらに変化をつけたければ、声の高さをかえてみましょう。

完全に「表現した朗読」になっていると思います。

まとめ

棒読みから抜け出すには
1、読点の位置を考える
2、間(ま)の長さを変える
3、スピード感を変える
4、声の高さを変える

4は難しいですが、1~3はわりと取りかかりやすいと思います。
ぜひ試してみてください。

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